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Copyright (C) 2008 Nemuri Koubou & Rakune
電気毛布の落とし穴
寒くなると冷え性の人には辛い時期。
手足が冷たいのに頭がぼーとのぼせたり
肩がこったり頭痛がしたり・・

布団屋へのご相談は、やはり暖かく眠りたいが多いです。
単純に電気毛布となりやすいのですが
長く電気毛布を使う方からは
「寝付きはいいが、起きたとき身体がだるい。」
「肌が乾燥してくる」「風邪を引きやすくなった」
などのお声を聞きます。

気持ち良く寝付いているのに、様々の体調不良。
いったいどうしてでしょうか?

電気毛布は暖かく寝付きが良くなる反面
睡眠中に本来体温が約1℃さがって内臓や脳の休息になるのですが、
外から温められるので内臓や脳は充分休めません。

睡眠中に外から暖められ続けると
脳や心臓、他の内臓の深部温度が高いままで
いわば一晩中残業している事になります。
本来、クールダウン(約1℃低下)し脳のオーバーヒートを防ぐ
心拍数が日中に比べ、約30%ダウンするところ15%しか低下しない
などの、意識しない部分での身体への負担が掛かっています。

一晩二晩ぐらいだと、体調に大きな影響もないのですが
一冬(11月から3・4月 5,6ヶ月間)となると
体調がおかしくなるのもうなずけます。

特に心臓。睡眠中の心拍数は脳や臓器と同じように
鼓動が日中に比べ約30%ほど低下します。
そして朝目覚める1時間ほど前から心拍数が増えだします。
これは、目覚めにそなえて血流を徐々に増やし
起きて動けるように準備しているのです。
ところが、電気毛布を使って寝た場合
心拍数の低下が15%ほどに抑えられます。
まあ夜間残業みたいなものです。
朝方には、目覚めの準備どころか働きつかれて
心拍数がやや下がり、すっきり起きられない事がしばしば。

また、睡眠中には身体の修復が行われる時間帯です。
成長や疲労回復をうながす成長ホルモン、免疫物質をつくるコルチゾール
美容や免疫機能に必要なメラトニンが分泌されます。
これらが、充分に深い眠りがあってこそ効率よく分泌されます。
が、一晩中暖められすぎると体内リズムがずれ自律神経も乱されます。
そのため、必要なホルモンが充分に分泌されにくくなります。

一見、暖かく寝付きの良くなる電気毛布。
じっくり考えると、身体に負担を掛けていることが分かります。
昔と違い、今は天然素材の身体に優しい暖かい寝具が
充分に揃っています。

毎日の疲れを癒す睡眠なのですから
身体に優しいお布団でぐっすり眠ると
新たな元気が湧いてきます!

寒いから、ついつい猫背になりますが
背筋を伸ばして前を向くだけでも冷え性予防になりますよ!